ベントナイトクレイの正しい使い方 ~パック、クレイバス、飲み方、食べ方

ベントナイト

ここまではクレイやベントナイトの健康効果について知識を深めてきた。ほとんどの人が、いますぐにでも使ってみたいと感じているだろう。

実践編に入ろう。具体的な使い方をレクチャーする。

いうまでもないが、肌に用いるクレイは化粧品グレードのものを、経口摂取するクレイは食用グレードのものを使用してほしい。

なお日本国内ではクレイの服用は認められていない。そのため食品グレードのクレイも販売されていない。食品グレードでないクレイを自己責任で服用する人がいるようだが、お勧めはできない。

となると、この記事は海外在住の日本人が対象ということになるのだろうか(笑)。

1.パック

a)フェイスマスク

ガラスか陶器または木製の容器にリンゴ酢(水でも可)を入れ、ベントナイトを入れ、木べらなどで軽くかき混ぜる。クレイ1に対し、水1の割合。このとき水を十分に吸わせることが大切だ。そうしないと、使用後に肌の乾燥を招く。

顔に3~6mmの厚さで塗って乾かす。乾燥時間は肌質による。敏感肌なら5分、ふつうの肌なら15~20分。肌がぎゅっと引き締まる感じが味わえる。

クレイの除去には温水を用いる。なお、クレイが乾いてきたと感じたら、15分経過していなくても洗いながすこと。肌にストレスをかけてしまう。

フェイスマスク終了後、わずかな赤みが生じることがよくある。これは正常な反応だ。問題ない。半時間もすれば消える。

ベントナイトクレイのフェイスマスクは、毛穴の奥深くから不純物をパワフルに取り除く。

使用後は、化粧水などで肌をケアしてもよい。

●リンゴ酢について
スキンケアに用いるベントナイトは一般に、アルカリ性である。アルカリ度が高いクレイの場合、そのままでは肌に負担がかかる。リンゴ酢を使うのは、アルカリを中和するためだ。中性よりのクレイなら水でよい。肌が丈夫なら水で問題ない。肌が敏感、炎症がある、という場合はリンゴ酢を用いるとよい。注意したいのは、純粋な100%のオーガニックのリンゴ酢を使うこと。

b)ボディラップ

フェイスマスクと同じ要領でベントナイトを水和させる。ボディラップ用なら、基本的に水で溶いて構わない(リンゴ酢を使うと、コストがかかりすぎる)。

ただし肌がトラブルを抱えている場合は、リンゴ酢を用いたほうがよいだろう。

暖かい部屋にヨガマットを敷き、床が汚れないようビニールシートをかぶせる(100均のレジャーシートでOK)。

あとは全身にクレイを塗り、マットに横たわって15~20分間待つだけ。ヒーリングミュージックなどを流し、目を閉じて呼吸を整えていると、あっという間である。

その後、シャワーなどで洗いながす。

2.クレイバス(入浴剤)

浴槽に1~2カップのベントナイトを入れ、よくかき混ぜる。20~30分くらい浸かっていると、体内の老廃物や有害物質をクレイが毛穴からガツンと引きだしてくれる。

30分以上の入浴はNGである。

入浴後はそのまま栓を抜いて流してしまっても問題ない。配水管が詰まる心配はまずない。が、追い炊きはNG。自動追い出し機能があるなら、オフにしておく。

3.飲用する

ナトリウムベントナイトとカルシウムベントナイト

小さじ1杯5gのベントナイトを、コップ1杯の水かスムージーと混合。1日1回、空腹時に飲用する。

飲用回数は1日3回まで増やしてもよいが、1日に摂取するベントナイトは、小さじ1杯まで。朝夕服用する場合、コップ1杯の水に小さじ半分を溶かして2度飲むようにする。

つくりおきする場合、ベントナイト1に対し水10を溶かす。たとえば1リットルの水に100g。これを冷蔵保存。飲用の直前によく振って、水で希釈して飲む。1回分50ml。

1日を通して、十分に水を飲む。

クレイはかならず食用グレードのものを用いること。

注意:ベントナイトを水和させる際は、金属との接触を避けること。有害物質や毒素を吸着する力が低下する。ボウル(容器)やスプーンは木製か陶器、ガラスがベストだ。プラスチックの場合、食品規格のものを使用する。

4.食す

ベントナイトを水和させる

ベントナイト1に対し水2を水和させる(たとえば40mlの水にクレイ20gを溶かす)。

混ぜなくてもよいが、数時間放置して、十分に水を吸収させること。数時間後に上澄みの液体を捨て、粘土だけを食べる。

1日を通して、十分に水を飲むこと。

急性中毒などの場合に用いられる方法だ。腸閉塞を招く危険性があるため、通常、こうした使い方は推奨されない。

5.クレイパスタ―(粘土湿布)

打ち身や捻挫、関節炎などの炎症部位にクレイの湿布を貼ることで、熱を奪い、炎症を手際よく抑えることができる。

ぬるま湯にクレイを入れて、ゆっくりかき混ぜる。患部に5~10mmくらいの厚みで塗って、上から布(ガーゼなど)で覆う。クレイが乾いてきたら、洗いながす。

6.ボディパウダー

クレイのパウダー2種

水虫や傷口、皮膚疾患の炎症部位などの解毒に用いる場合、クレイをそのままボディパウダーとして使用してもよい。

7.歯磨き粉

クレイには抗菌作用がある。歯磨きに用いると、歯周病菌や虫歯菌を除去してくれる。歯周病や虫歯の抑制効果がある。歯垢予防にもなる。

少量を水で溶き、ペースト状にして、いつも通りに歯を磨けばよい。

食用粘土のベントナイトがベスト。用意できない場合は、クレイを飲みこまないよう注意。

所感

ベントナイトのポピュラーな使い方、手当て法について解説した。

実はほかにも有効な使い道があるが、いつか直接お会いしたときにでもお話しさせていただくこととしたい。

ベントナイトクレイの副作用、利用上の注意事項

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