コーヒーは、体の味方だった。毎日飲みたくなる科学的な理由と、うまく淹れるコツ

コーヒー

コーヒーをやめたほうがいいのかな、と思ったことが何度かあります。

カフェインは刺激物。飲みすぎると体に悪い——そういうイメージが、どこかにずっとありました。一日に何杯も飲んでいる自覚があったから、なおさら。

でも、ある時期にコーヒーについて本腰を入れて調べてみたら、見方がまるっと変わりました。

これ、積極的に飲んでいい飲み物でした。

コーヒーが体にいい、という話

コーヒーにはカフェインが含まれ、血糖値をわずかに上げる作用があることは知られています。ただ、疫学調査では逆の結果が出ています。コーヒーを習慣的に飲む人ほど、2型糖尿病の発症リスクが低い、という報告が複数の研究で確認されているのです。

理由のひとつが、ポリフェノールの存在です。コーヒーには強力な抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれています。その含有量は、赤ワインやチョコレートを上回るとも言われています。

はやま

赤ワインよりポリフェノールが多い、と聞いたときは正直びっくりしましたね。コーヒーってそういう飲み物だったの、と。

腸内環境への影響も見逃せません。ポリフェノールは善玉菌のえさになり、腸内細菌のバランスを整える働きがあります。発酵食や食物繊維と並べて語れるくらいの、腸活飲料と言ってもいいかもしれません。

脳とがんへの影響

コーヒーが集中力や記憶力を高めることは、多くの研究で確かめられています。カフェインが脳内のアデノシン受容体をブロックし、眠気を抑えて覚醒状態を維持する——このメカニズムはよく知られていますが、それだけではなく、コーヒーに含まれる成分が脳卒中や認知症のリスク低減にも関与しているという報告もあります。

さらに驚いたのが、がん予防との関連です。ある研究では、コーヒーを一日4杯以上飲む男性は前立腺がんの発症リスクが約60%低いという結果が出ています。コーヒーに含まれるカーウェオールという成分が、抗炎症・抗血管新生作用を持つことも確認されています。

もちろん、コーヒーだけで病気が防げるという話ではありません。でも、日常的に飲む飲み物がこれだけの作用を持っているというのは、知っておいて損はないと思います。

焙煎屋マスターに教わった、うまく淹れる3つのこと

体にいいとわかったら、せっかくならおいしく飲みたい。以前、自家焙煎コーヒー豆店のマスターから直接教わった方法を紹介します。これを実践してから、コーヒーの美味しさが格段に変わりました。

① 自分に合った豆を見つける

コーヒーの味の8割は、焙煎の度合いで決まります。生の豆にはわたしたちが知るコーヒーの香りはなく、炒り加減が風味を生み出す。浅いと酸味が出て、深いと苦味が強くなります。同じ産地の豆でも、焙煎する人が違えば味はがらりと変わります。

好みの豆を見つけるコツは、「酸味・苦味・甘み・香り」の言葉を使って、できるかぎり具体的に好みを伝えること。一度買った豆が外れでも、その店を諦めないこと。数種類試してみて初めて、その店との相性がわかります。

② ハンドドリップで淹れる

味にこだわるなら、やはりハンドドリップが一番です。手順はシンプルです。

  1. フィルターの底と横の折り目を互い違いに折り、ドリッパーにセット。ドリッパー・サーバー・カップはあらかじめお湯で温めておく
  2. 粉を入れる(1人分10〜15g。好みで調整)
  3. 沸騰したお湯で粉全体を湿らせ、15〜20秒蒸らす
  4. 粉を膨らませるようにお湯を数回に分けて注ぐ。全体の抽出時間は3分以内が目安

慣れるまで少し練習が要りますが、一度コツをつかむと、もうコーヒーメーカーには戻れなくなります。

③ 豆の保管に気をつける

高温・湿気・酸素・直射日光を避けて保管します。挽いてある豆は開封後1週間を目安に飲みきるのが理想です。

使い終わったコーヒーかすは、天日で乾かせば脱臭剤に。土に混ぜれば肥料と虫除けを兼ねた堆肥になります。最後まで使いきれる、なかなか優秀な素材です。

はやま

わたしは自分の好みに合わせてブレンドしてもらったコーヒーを、毎日2〜3杯飲んでいます。体にいいとわかってから、以前より少し丁寧に淹れるようになりました。おいしいし、体にいいなら、これほど頼もしい習慣はない。

参考文献

  • Cano-Marquina A, et al. “Chronic coffee consumption in the diet-induced obese rat: impact on gut microbiota and serum metabolomics.” Journal of Nutritional Biochemistry.
  • Kolberg M, et al. “Anti-Angiogenic and Anti-Inflammatory Properties of Kahweol, a Coffee Diterpene.” PLoS ONE, 2012. PMC3153489
  • Urbano GR, et al. “Incidence of microflora and of ochratoxin A in green coffee beans (Coffea arabica).” Food Additives & Contaminants, 2001. PMID: 14726276
  • Studer-Rohr I, et al. “The occurrence of ochratoxin A in coffee.” Food and Chemical Toxicology, 1995. PMID: 7759018

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