娘が生後まもなく、顔じゅうに赤いプツプツができました。
おでこ、ほっぺた、あご。頭とおしりもひどかった。乳児湿疹というやつです。近所の小児科に連れていくと、ステロイドの塗り薬を処方されました。塗りつづけること1〜2ヶ月、スッキリしませんでした。
妻がほかの治療法を試したいと先生に伝えたとき、こう言われたそうです。
「最近そういう親が多くて困るんだ。ステロイドは安全なお薬です。お母さんの偏見で苦しむのは赤ちゃんですよ」
妻はひとことも返せなかった、と夜に話してくれました。
はやま
その夜から、僕たちは自分たちでできることを探しはじめました。
「足す」より「引く」という発想
いろいろ調べていくうちに、ある共通点に気づきました。
妻がやろうとしていたことはどれも、何かを「足す」のではなく「引く」ことだったのです。
お風呂の水から塩素を取り除く。石けんやシャンプーや洗剤を無添加のものに替える。食品添加物を避ける。どれも、何か特別なものを加えるのではなく、余計な刺激を取り除こうとする発想でした。
はやま
もうひとつ、腸内環境という観点も出てきました。湿疹とアレルギーのある子は腸内細菌のバランスが乱れていることが多い、という研究が当時からいくつか出ていました。肌のトラブルが内側から来ているとすれば、外側だけに手を打っても根本は変わらない——その考え方にも、筋が通っている気がしました。
乳児期にやったこと
具体的に取り組んだのは、主に3つです。
お風呂の塩素を取り除く
水道水に含まれる塩素は、肌が荒れているときには刺激になります。入浴後も乾燥しやすくなるそうです。でも除去は簡単で、浴槽にビタミンCをひとさじ入れるだけで塩素は分解されます。
はやま
無添加の石けん、シャンプー、洗剤に替える
一般的な石けんやシャンプー、洗濯洗剤には合成界面活性剤が含まれています。「ベビー用」と書かれていても同様のものが多い。これも敏感な肌には刺激になるため、すべて無添加のものに切り替えました。洋服やタオル、シーツ類も同様です。
妻が乳酸菌を摂る
授乳中はおっぱいを通じてお母さんの腸内細菌が赤ちゃんに移行します。妻の腸内環境を整えることが、娘の腸にも影響するかもしれないと考えました。研究でも、授乳中のお母さんが乳酸菌を摂ると赤ちゃんの湿疹が軽くなる可能性があると示唆されています。妻は毎日ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べるようにしました。
これらに加えて、市販の離乳食は食品添加物が多いため、妻は全部手づくりしていました。
結果:1〜2ヶ月で改善した
1〜2ヶ月ほどで、娘の湿疹はずいぶん落ち着きました。何が決め手だったかは正直わかりません。でも、何かひとつというより、引き算の積み重ねが効いたのだろうと思っています。
幼児期になっても湿疹は出る
乳児期の湿疹を発症した子は、大きくなっても湿疹が出やすい傾向があるそうです。娘もそのひとりで、幼少期もときどき出ていました。ただ、対処法がわかってきたので、以前ほど慌てることはなくなりました。
幼児期に湿疹が出たときにやっていたのは、こんなことです。
発酵食品を食べさせる
離乳が終わると、善玉菌そのものを食べさせられるようになります。うちではぬか漬けと納豆が定番です。市販の漬け物は出荷前に加熱殺菌されていて生きた菌が少ないため、ぬか漬けはうちで漬けたものを使っています。
はやま
外食と加工食品をしばらくやめる
湿疹が出ているときは、外食やレトルト食品、ハムやウインナーなどの加工食品を一時的にやめます。食品添加物や化学調味料を避けるためです。完全にゼロにするのは難しいですが、湿疹が出ているときだけでも意識することにしていました。
冷たいもの(アイスや冷たいジュース)も腸の働きを弱めるため、湿疹のときはなるべく控えました。
塩素除去と無添加は変わらず続ける
乳児期から続けているお風呂の塩素除去と無添加の石けん類は、幼児期もそのまま続けていました。湿疹があるとき、合成界面活性剤入りの洗剤で洗った肌着を着ると「チクチクする」と娘が言うようになったので、実感として継続しました。
引き算の暮らし、というテーマ
娘の湿疹を通じて、ひとつのことに気がつきました。
僕たちがやってきたことのほとんどは、何かを足すことではなく、引くことでした。塩素を取り除く。合成物質を避ける。添加物を減らす。腸にとって余計な負担をなくしていく。
現代の暮らしには、便利さと引き換えに、体にとって「余計なもの」がずいぶん積み重なっています。それが何年もかけて静かに積み重なって、どこかで閾値を超えたときに、肌や腸や体の不調として出てくる——。娘の湿疹を通して、そういう見方ができるようになりました。
もちろん、これはうちの体験談です。湿疹の原因はさまざまで、ここで書いたことがすべての方に当てはまるわけではありません。症状が続くときや気になることがあれば、必ず医師に相談してください。
それでも、「何かを足す前に、引けるものがないか考える」という発想は、子どもの健康だけでなく、暮らし全体に通じるものがあると感じています。
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